脳内でも、過去は後ろ、未来は前へ記憶を呼び起こす香りによって強く活動するのは
海馬と呼ばれる
記憶を司る部分。通常、記憶を呼び起こさない香りを嗅ぐと、海馬の活動と同時に脳の前の方、前頭葉へ情報が送られ、その香りが何の匂いか? 好きか嫌いか? を意識に上らせます。その香りに
意味を与えていくのです。ですから新しい香りを嗅ぐと
前頭葉の活動が強くなります。
逆に懐かしい香りは海馬とともに、もっと
脳の後方へ活動の広がりをみせます。嗅覚だけではなく、例えば、今まで歩いてきた道順を思い出す時も脳の後部が活躍しています。
![甦る懐かしい記憶 ~ 過去と未来をつなぐ香り](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FKireiStyle%252F2015%252FE1441002899150%252F1459662868_2.jpg,small=1200,quality=90,type=jpg)
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過去は後ろ、未来は前へ、ということが脳の中でも起こっているから不思議です。前頭葉の機能は、意思を決定したり、意欲的になったり、計画を立てたり、まさに
未来のために働いている、
前向きな脳なのです。
そして記憶はひっそりと
脳の後ろの奥深くにしまい
大切に保管されています。
懐かしく心地よい記憶を呼ぶ香りは、
心の状態を安定させ、
守られているような空気に包まれます。それは子供の頃の環境、親、学校が自分を守っていてくれたからかもしれません。
![甦る懐かしい記憶 ~ 過去と未来をつなぐ香り](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FKireiStyle%252F2015%252FE1441002899150%252F1459662868_4.jpg,small=1200,quality=90,type=jpg)
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アロマテラピーで使用されるラベンダーやイランイランも素敵な香りですが、自分だけの、自分を安定させてくれる香りがあったら素敵ですよね。「そんな、香りはない」という場合は、10年後、20年後の為に今から
楽しい記憶と
香りを
マッチングさせればよいのです。その香りを嗅ぐ何年か後に、きっとあなたの気分を良くしてくれるはずです。