その不調、気のせいじゃないかも!? 「天気痛」の原因と対処法
天気が悪くなると古傷や頭がいたくなる、なぜか憂うつになる。このような症状を「気のせい」ですませている人もいるのではないでしょうか。もしかしたら、近年、よく耳にする「天気痛(気象病)」かもしれません。
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天気痛が起こるメカニズム
天気痛は気象の変化に伴い、頭痛やめまい、気分が落ち込むといった症状の総称。過去にケガをした箇所が痛むこともあり、私の知人は手術歴のある腰が痛みだすと、翌日には天気が崩れるといいます。
昔から気象に体調が左右される人は少なくなかったものの、はっきりした原因がわかりませんでした。そのため、我慢するしかなかったようですね。
しかし、昨今の研究によって、気圧の変化が関係していることがわかってきました。
体のバランスを維持する内耳は気圧の変化による影響を受けやすく、天気が崩れると体が傾いていると錯覚してしまうのだとか。しかし、実際には体が傾いていないので、脳の混乱から痛みの神経を刺激してしまいます。また、気圧の低下によって頭蓋骨内の圧力が変化して、頭痛を引き起こすことも。これが、天気痛のメカニズムです。