宣伝うのみやめて…医師語る「ジェネリック医薬品との付き合い方」
だから、もしジェネリック薬に替えて体に合わないと感じたら、別の薬局でもう一度処方してもらうことを勧めます。変えた薬局で処方された別のジェネリック薬が意外にも相性がいい、ということは十分にありうることだと思います」
そして、秋津院長はこう続ける。
「新薬とジェネリック薬の差異は、患者さんの感じ方に左右される部分も大きい。私は患者さんに『ブランド牛乳と特売の牛乳の違い』と説明しています。ブランド牛乳でないとおいしいと思えない人もいれば、牛乳ならなんでもいい、という人もいるでしょう。基本的にジェネリック薬の成分は新薬と同じ、いわば同じ牛乳なんです。でも、先に説明したとおり、完全に同じではないし、患者さんとの相性もある。血圧が下がりさえすればいいと思う人はジェネリック薬で問題ありません。
一方、やんわり下がらないと、じんわり効く薬でないとつらい、そう思う人は薬局で遠慮なく言ってください。『元の慣れた薬に戻してください』と」
予期せぬ体調のトラブルに遭わぬよう、自分の体と薬との相性にも気を配るようにしたい。