起床時に歯磨きを!口の中にうんこ10グラム分の細菌がいる
私たちが子どものころから教えられてきた「歯みがきの常識」。それが、最新の研究結果によって次々に間違いだったことが明らかになっているという。本当に歯を守るために必要な習慣とは何なのか?今こそ確認しておこう。
「戦後、日本では子どもの虫歯がひどかった。その対策として’60年代から学校で掲げられたのが『虫歯にならないために、毎食後3分以内に3分間以上、1日3度歯をみがこう(3・3・3運動)』というスローガン。これは今も常識とされていますが、口臭治療を行う歯科医師が研究してきた『口腔細菌学』の立場からすると、本当はよくないといわれています」
そう話すのは、歯科医院経営に関する専門誌『アポロニア21』編集長の水谷惟紗久さん。
「“3・3・3運動”は子どもに歯みがきを習慣化させるのにそれなりの効果はありました。ただ、歯みがきに適しているのは本当は食後ではないんです。
口の中の細菌をコントロールしているのは唾液。唾液がたくさん出ているときは細菌は減り、少なくなると増えます。食後というのは、消化を助けるために唾液が大量に分泌されています。つまり口腔内にとってはもっとも細菌が減っている状態。