2018年12月5日 16:00
発見時3分の1がステージIV!健康診断で見つからない肺がん
もちろん、エックス線検査でも早期がんが発見されたり、別の病変が映り込み、精密検査をして見つかることも少なくないが――。
「有効なのが2ミリスライスの低線量CT検査です。早期の腺がんも、すりガラス状の陰影となって映ります。50歳以上であれば、被ばくリスクよりも、ベネフィットが上回ります。毎年エックス線検査を受けるなら、2年に1度のCT検査をすすめます」(遠藤先生)
前出の久保田先生も同意見だ。
「今年9月に発表された、オランダで1万5,000人を対象とした大規模な研究ですが、CT検査を受けない人よりも、受けた人のほうが、肺がんで死亡するリスクが、男性で20~30%、女性に至っては40~60%も減っているのです」
親族にがん患者がいる人や、喫煙、受動喫煙など、リスクの高い人は、CT検査を受けると安心できそうだ。
無意識に体が負担を感じているかも… 女医が解説する「五月病の予兆と対策」