2019年1月9日 11:00
手の甲のホクロは腸の不調のサイン…お血でわかる病気のサイン
「それと並行するように、おなかをこわす回数が増え、ついには夜も眠れない気管支ぜんそくに2カ月も悩まされました。当時、すでに望診を知り、ホクロの位置や下唇の荒れから『大腸』の不調のサインと気づいてはいたものの、ここまでわかりやすく体はサインを出すものかと実感しました」
そこで渡邉さんが持つ大量の臨床データの中から、代表的な臓器の不調が、ホクロやシミ、肌荒れ、イボなどを通して皮膚に現れる経絡とゾーンを教えてもらった。
【大腸のゾーン】
両手の甲の人さし指の先から肩口まで伸ばした、手の外側のライン部。
「ここ(手陽明大腸経)にホクロなどができたら、大腸が弱って、腸内に排出されるはずの毒素がたまりだしているサイン。ひどい便秘や下痢に苦しむことになりかねないので、繊維質を多く取るなど、食生活の改善が大切になります」
悪化すると、気管支ぜんそくなどを併発することもあるので注意。
【胆のゾーン】
両足の小指から膝まで伸ばしたライン部。「胆は肝臓と密接な関係があるので、このゾーン(足少陽胆経)にホクロや、白目の色が黄色みを帯びるなどの症状が現れたら、肝臓が弱っていると考えられます。また胆石にも注意が必要です」