“発酵コスメ”専門家語るその効果…発酵成分ごとに違い
3つ目は、広い意味でのアンチエイジング。発酵の過程でビタミンやミネラルなど美肌を助ける栄養成分が生成されるので、肌の老化にあらがう力となります。そして4つ目は、肌に浸透しやすいこと。発酵によって分子が小さく分解されるので肌に浸透しやすく、3つ目までに挙げた効果がより発揮されるのです」
ところで、ひと口に発酵コスメといっても、その種類はさまざま。どれを選べばいいのか、迷ってしまうのも事実。
「おもなカテゴリーは4つ。野菜や果物の酵素、コメ発酵エキス、乳酸菌、酵母由来のものが挙げられます。その成り立ちによって期待できる効果に違いがあるので、まずはどんな発酵成分が含まれているかを確認し、自分が欲しい効果を考えたうえで選んでみてはいかがでしょう」
【果物・野菜酵素】
果物や野菜の発酵熟成からできる酵素には、多彩な美容成分が含まれている。
健康的な美肌に欠かせないビタミンやミネラル、肌の水分バランスを整えるブドウ糖やアミノ酸、有機酸などで、もっともオールマイティといえる。
【コメ発酵】
おもに麹菌によって米を発酵させることから生まれるコメ発酵エキスには、NMF(天然保湿因子)の産生にかかわるアミノ酸が豊富で、潤い美肌へと近づく効果が期待できる。