ビューティ情報『“余命は足し算”ガンになった緩和ケア医が辿り着いた境地』

2019年10月2日 11:00

“余命は足し算”ガンになった緩和ケア医が辿り着いた境地

昨年末、そんな日々の気持ちをつづった文章が、新聞の投稿欄に掲載され、出版の話が舞い込んだ。生きるための新たな目標を得られたが、今年4月8日、厳しい現実が立ちはだかる。

「肝臓への転移が判明して。がん発覚のときよりも、ショックでした。これまでの抗がん剤が効いていないことの証明でしたし、自分の体のどこにがんがあってもおかしくないわけですから……」

自分にはどのくらいの時間が残されているのか――。多くのがん患者は、その答えを求めるはずだ。

「予想はできますが、正確な余命なんて誰にもわかりません。だから私は考えないことにしました。
仮に“あと1年”だとして、その余命が日々減っていくのを憂うより、1日1日を積み重ねて足し算していくほうが、私にはうれしい生き方だと感じたんです。“今を生きる”ことに変わりはないですから。毎朝、『今日も生きている!』と思って目覚めますよ」

今やれることをやる。本の出版は’20年の予定だったが……。

「そこまで生きている保証はないので、転移発覚後、すぐに執筆して出版できました。これは自分にとって一大事件でした」

緩和ケア希望者への予約面談外来も現在、週4回に増やしている。

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