脳神経外科医が「呼吸法」を指南“顔の激痛”和らげるケア法
まずは痛みを鎮めることが先決ですので、医師とよく相談し、服用してください。それでも激痛が緩和されない場合は、耳の後ろを切開し、三叉神経と血管を引き離す手術という選択肢も」
激痛とまではいかないが、痛みを感じている人は、血圧の薬などを服用するのがよいと工藤先生。
「健康診断などで、悪玉コレステロール(LDL)と中性脂肪の数値が200を超えているならば、コレステロールを抑える薬を飲んでみましょう。また、寒い時期だけ、血圧を下げる薬を飲むのも手。2〜3カ月飲んで血管を健康にすることで、三叉神経への刺激を緩和するのです」
薬を服用する以外で、痛みを緩和する方法もある。工藤先生は「三叉神経痛の根治療法ではないが」としたうえで、3つのケア法を教えてくれた。
【1】漢方「桂枝葛根湯」
「三叉神経は脳の真ん中から首へと続いているので、痛みにより首の付け根や後頭部が緊張で締め付けられます。桂枝葛根湯は、首のこわばりや緊張をゆるめることで、痛みを緩和してくれます」
【2】「丸まり呼吸法」
(1)椅子に座った状態で、背中を伸ばして深く息を吸う。
(2)ゆっくりと息を吐きながら、ひざを抱えるようにして背中をできるだけ丸める。