2019年12月25日 11:00
「手術前やるべきことは?」けいゆう先生教えるがんとの向き合い方
その場合、放射線や抗がん剤などの治療の選択肢から検討することになります」
【Q2】手術前に必ずすべきことは?
「禁煙は必須です。最低でも1カ月は禁煙しないと、傷が治りづらくなる、痰が出て肺炎になるなどのリスクが上がります。一生懸命腕を磨いた外科医が最善の手術を施し、患者さんが治療に対して意欲的であることが不可欠なのです。節酒は大切ですし、肥満の人のおなかは脂肪の海。病変が脂肪まみれでは腫瘍にたどり着くのが困難になり、手術の難易度が上がります。日ごろから『常に術前』という気持ちでいることがさまざまなリスクを軽減します」
【Q3】執刀医は指名すべき?
「する必要はないと思います。執刀医とは、あくまで1つのポジション。手術によっては熟練した医師が第一助手で、若い医師を執刀医として配置したほうが態勢としてはスムーズにいくこともあります。
ベストな手術を受けたいのであれば、誰に執刀してもらうかはお任せしたほうがよいでしょう」
【Q4】「治りますか?」と担当医に聞いてもよい?
「これはみなさん聞きたいことだと思いますが、まずは“治る”の定義をはっきりさせるべきでしょう。かなり初期の胃がんや大腸がんで、内視鏡で削り取ったら終わり、というケースは、治るといってもいいのかもしれません。