ビューティ情報『9800円で全身をがん検査、「線虫」が拓くがん想起発見の道』

2020年1月19日 11:00

9800円で全身をがん検査、「線虫」が拓くがん想起発見の道

開発したのは、同社代表の広津崇亮さん。同氏は、九州大学大学院の助教時代に、線虫ががん患者の尿の臭いをかぎ分けることを証明した生物学者。’16年に実用化に向けて独立し、同社を設立した。

生物によってがんの有無を診断するのは「N-NOSE」が世界初の技術だというが、私たちもこの検査を簡単に受けることができる。

まず、「N-NOSE」を導入している医療機関や検診センターに、検査の申し込みをして尿を提出する。そして、HIROTSUバイオサイエンスの検査センターにて、その尿を使って線虫検査が実施され、2週間後にがんの有無が報告されるという、非常にシンプルなシステムだ。

「N-NOSE」のメリットは、その簡単さだけでなく、費用面にもある。検査費用は、9,800円(税別・保険適用外)。
薬剤を体内に投与して全身のがんを検査する「PET検査」の場合、10万円前後の費用がかかるのに対し、こちらはかなり格安といえるのだ。今回の実用化にあたり、すでに法人や健康保険組合などからの問い合わせが殺到しており、一般対応は1月中旬以降、同社のホームページ上で、取り扱い施設を順次公開するとのこと。

現状では、この検査はがんの有無の判別にとどまるが、’22年を目標に、まずは膵臓癌の特定を目指しており、実用化に向けてすでに実証実験に取り組んでいるそう。

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