医師が警告する「女性襲う病気」、予防のカギは「女性ホルモン」
突然指に痛みや変形が現れる「変形性関節症」、肘やひざの痛みが出る「関節リウマチ」も女性に多く見られる原因不明の病気だ。
「原因不明の痛みがあると、まずは整形外科やリウマチ科を受診することが多いと思います。痛み止めなどの薬を処方されても症状が改善せず、複数の科でたらいまわしにあってつらい思いをしている患者さんもたくさん見ています。原因不明の体の異変を感じたら、女性ホルモンの減少が関連しているかもしれないので、まず婦人科で受診してから、リウマチ科や整形外科の先生と連携して治療をするのが、症状を改善する近道です」
婦人科系疾患ではないが、年間1,000人以上亡くなる人がいる「肺MAC症」は、感染経路が不明で、やはり女性の患者が多い。
これら原因不明の厄介な病気を遠ざけるために、特に40代以降の女性はふだんから自分の体と向き合うことを習慣づけるべき、と吉形先生は話す。
「ホルモンバランスを整えるための活動“ホル活”をお勧めします。まず食生活を見直して、十分な睡眠時間を取り、適度に運動をする。この3つが基本です。
食事は納豆など大豆イソフラボンを含む発酵食品のほか、アボカド、サーモンやゆで卵、アーモンドなど、食物繊維、ビタミンEといった栄養素が豊富な食材を選んで食べるとよいでしょう。