2020年6月15日 11:00
無自覚に“かくれ脱水”…高齢者は「マスク熱中症」に細心注意
その過程で、汗をかきやすくなったり、暑さに慣れていくのです(暑熱順化)。ところが、外出自粛によって日光を浴びたり外気の熱に触れたりしていないため、その暑熱順化が進んでいない。急激に気温が上がると、当然室内の温度も上がる。暑熱順化ができていないとその変化に体がついていけず、熱中症を引き起こしてしまうのです。この時期の熱中症のリスクは、例年より高いといってよいでしょう」
そしてこの時期、熱中症のリスクを高める要因はもう1つーー。コロナ感染を防ぐためにつけているマスクが熱中症を引き起こしてしまうという。
「本来、人間は皮膚や口からたまった熱を外に出しています。マスクをずっとつけていると、口から熱を出しにくくなり、体の中にたまってしまう。
また、マスクをしていると口の中は湿っぽい状態が続くので、喉が渇いたことに気づきにくい。さらに、マスクをつけていることでじゅうぶんな水分補給ができず、室内で脱水症状を引き起こしてしまう場合もあるので、とくに高齢者には注意が必要です」
家庭内感染を防ぐために室内でもマスクをつけている、という人は多い。コロナばかりに注意していると、気づかぬうちに“かくれ脱水”を引き起こしてしまうことになりかねないのだ。
「女性自身」2020年6月9日号 掲載
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