ステイホームで知りたい 医師教える「腰痛防ぐ正しい座り方」
(池谷先生・以下同)
原因をみつけるためには、受け身の受診ではなく、積極的に状況を伝えることが大切だ。項目を次にまとめたので、チェックしておこう。
【受診の際に伝えるべきこと】
・痛む場所、程度
・いつから痛むのか、きっかけはあるか
・痛みを強く感じる、または楽になるときがあるか
・痛みはずっと続いているか、一過性か
・腰痛以外の症状(体重の減少、微熱、食欲がないなど、関係ないと思うものもすべて)
・病歴
・受診の目的(どの病気を心配しているかなど)
ところで、コロナ禍で腰痛を訴える人が増えるなか、内臓疾患に由来するケースも増えているのだろうか。
「ステイホームで座っている時間が長いと、血流が滞り、筋力が低下して代謝も滞り、太りやすい傾向にありますよね。これらはすべて内臓疾患の要因になりますし、さらにいうと、メタボリックシンドロームや生活習慣病の危険性をも含んでいます
とはいえ、ほとんどの腰痛は、骨や筋肉、関節からくるもの。
「その大きな要因は、やはり運動不足ですから、軽い散歩でもいいので、日ごろから体を動かすことを心がけてください。また、腰痛の予防には座り方もポイントです。腰に負担がかからない、正しい姿勢を意識するようにしましょう」