2021年3月31日 11:00
飲み込む力の低下が招く意外な症状 痰がたまる、声が変わった
加えて、きれいに反響しないので、声が変わったように感じます」
【4】食事中や食後にむせるようになった
「飲みこみ力が低下すると咽頭の動きが弱くなるので、食べ物と空気の交通整理が正常にできず、食事中、気管に食べ物や飲み物が流れ込み、むせてしまいます」
また、咽頭の動きが衰えて食道の入口が開きにくくなると、食後も食べ物がのどに残ってしまうことがある。食後にもむせが起こるのは、残った食べ物が誤って気管に入ってしまうためだ。
【5】咳払いが増えた
咳払いには、声帯に付着した異物を外に出すための役割がある。近ごろよく咳払いをすると感じる人は、声帯の異物感からひんぱんに咳払いをしているのかも。
【6】寝ているときに、咳をするようになった
健康な人の場合、寝ていてものどに流れこむ唾液をしっかり飲みこんでいるので問題は起きない。ところが、飲みこみ力が落ちてくると、のどに唾液がたまりやすくなり、唾液が気管に流れこみ咳込むことになる。
「誤嚥性肺炎は食べ物が原因だと考えられがちですが、実際は、寝ている間に細菌を多く含んだ唾液を誤嚥して発症するケースが多いのです。就寝中に咳で目が覚めるという人は注意を」