2021年8月26日 06:00
腹八分目を感知して食べ過ぎ防止「満腹チェッカー」開発秘話
食事中、スマホに映し出された満腹度の推移グラフをチェックしておけば“好きなものを食事の最後に食べようと思ったら、先にお腹いっぱいになってしまった”なんて失敗もなくなるはずだ。
■見えてきた商品化「歩数計のような身近な存在に」
実験ではさらに、1分間でおにぎり一個を食べていくという“早食い”でも計測。すると、思わぬ発見もあった。
「早食いの場合、はじめは全然お腹がふくれないのに、途中から急激にお腹がふくれるという意外な測定結果が得られ、早食いそのものを検知できることに気づきました」(佐々木さん)
早食いは、脳の満腹中枢が作動するまでにたくさんの食べ物を詰め込むことになる。
「不健康の原因ともなり得ますので、11月の世界大会には、急激なお腹のふくれ方をした場合に振動で知らせる“早食い防止センサー”を新機能として付け加え、出品する予定です」(佐々木さん)
単4電池3本を含めて100グラムほどの試作品も、ボタン電池対応のさらなる軽量化にも挑戦中だ。
「今後は医学的な検証も重ねながら、いずれは歩数計のようにベルトに装着にするタイプに改良を重ね、商品化を目指しています」(井上さん)