2時間増えると死亡リスク15%増…「座りすぎ」が寿命を縮めるワケ
「1日のうち、座っている時間の累計が5時間未満の群、5~7時間の群、7~9時間の群、9時間以上の群と、参加者を4群に分けて集計しました。その結果、日中の『座っている時間が2時間増えるごとに、死亡リスクは15.3%増加する』ことが確認されたのです」
小山先生が言う、「座っている時間が2時間増えたとき」の「死亡リスクの増加」をまとめたものが次になる。
【日中の座位時間が2時間増えることで増加する死亡率の割合】
全体:15%
脂質異常症有り:18%
高血圧有り:20%
糖尿病有り:27%
※出典/京都府立医科大学プレスリリース
「飲酒や喫煙の習慣、身体活動量、基礎疾患の有無など、死亡リスクに影響しうる項目を調整して解析・算出したところ得られたのが、全体で『2時間長くなるごとに死亡リスクが約15%増加する』という結論です」
基礎疾患のある群をみていくと、死亡リスクはいっそう増加していることがわかる。糖尿病を患っている人では、日中座っている時間が2時間長くなると、死亡リスクが27%も増加してしまうという結果に。ところで、座りすぎが招く「死亡リスク」とは、実際にはどんな状態になることを指し、何を引き起こすものなのだろうか?
「長時間座っていることは、“体を動かしていない状態”が長く続くこと。