2021年12月16日 15:50
浴室だけじゃない!深夜のトイレ、早朝の玄関…ヒートショックの危険は家中に
(写真:アフロ)
コロナ禍の東京で、救急搬送された患者の生存率が大きく低下していたーー。
先日、衝撃的ともいえる調査結果を発表したのは日本医科大学などの研究グループ。昨年3月~今年1月の東京都の救急搬送について調査をしたところ、病院外で心停止して救急搬送された患者の1カ月後の生存率が、コロナ前の19年の6.3%から、4.7%に低下していたことがわかったのだ。
その要因について、同調査を行った日本医科大学付属病院救命救急科・病院講師の五十嵐豊さんは「コロナ禍で、搬送先が見つかりにくかったことや、病院内の感染対策によって検査や治療開始までの時間が延びたなどの可能性が考えられる」と分析している。
この冬、オミクロン株などの影響で再びコロナへの感染が拡大したら、心停止や脳梗塞を起こして救急搬送されたとしても、命を落とす可能性が高くなるのだ。
■ヒートショックにより“溺れてしまう”可能性も
とくに寒さが一段と厳しくなるこれからのシーズンは、家庭内で多発する“ヒートショック”への自衛が欠かせない。
「ヒートショックとは、急激な温度変化により血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞などを起こし、体に悪影響を与えることです」