ビューティ情報『浴室だけじゃない!深夜のトイレ、早朝の玄関…ヒートショックの危険は家中に』

2021年12月16日 15:50

浴室だけじゃない!深夜のトイレ、早朝の玄関…ヒートショックの危険は家中に

こう語るのは、ヒートショックに詳しい循環器内科の専門医である、さかい医院の堺浩之院長。特に冬場の入浴時に多いとされるヒートショックは、どのようにして起こるのだろうか?

「寒い脱衣所で服を脱ぐ際、体は熱が逃げないように皮膚表面の血管を縮めるため、血圧が上昇します。湯船につかると体は温まりますが、血管が広がって、血圧が急激に低下。この血圧変化(乱高下)が、心筋梗塞などの重大な病気を引き起こすのです」

さらに、ヒートショックによって意識を失い、浴槽内で溺れてしまうこともあるという。

厚生労働省の人口動態統計によると、令和2年の「浴槽内での及び浴槽への転落による溺死及び溺水」による死亡者数は5,451人。ただし、この死亡者数には入浴中に脳血管疾患や心疾患など、溺水ではなく病気で亡くなったと判断された場合は含まれていない。

入浴中にヒートショックなどで亡くなった人の実際の数はもっと多く、厚労省の研究班の推計では年間約1万9,000人とされている。入浴中のヒートショックを避けるためには、高齢者や高血圧の人は一番風呂を避け、浴室が暖まってから入ることが基本だ。


また、溺死を防ぐために浴槽の蓋を半分だけ開けて入ることも有効。

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