2021年12月16日 15:50
浴室だけじゃない!深夜のトイレ、早朝の玄関…ヒートショックの危険は家中に
具合が悪くなったら蓋の上にもたれかかるようにすれば、湯船の中に沈んでしまうことを防げる。
■家中の寒い場所はすべてヒートショック危険箇所
浴室で起こるヒートショックについては、これまでも危険性が指摘されてきた。しかし、気を付けなければいけない箇所は家中にあると、菅原脳神経外科クリニックの菅原道仁院長は警鐘を鳴らす。
「リビングから廊下に出たら寒い、と思ったことはありませんか?このような温度変化がある場所なら、どこでもヒートショックを起こす危険があるんです」
そこで堺院長と菅原院長に、危険箇所ついて聞いた。
「温度差が大きいほどヒートショックを起こす可能性は上がります」(堺院長)
特に寝間着のまま室温が低い場所に行くのは非常に危険だという。
「夜中のトイレは、排せつ時に血圧が変動しやすいうえ、冷え込みやすい場所のため、注意が必要です」(菅原院長)
夜中に台所に行って、水を飲むこともあるが、この移動にも危険が潜んでいるという。
「夜中や早朝の台所は、非常に寒いことを認識しておくべきです。水分補給は、枕元にペットボトルを置くなどして、寝室内で済ませてください」(菅原院長)
暖房などの対策をしにくい場所という意味で、玄関とベランダも要注意だ。