2022年6月1日 15:50
女性が得する年金のもらい方“70歳からの受給で年金が月額42%アップ”
専業主婦なら、とにかく夫にがんばってもらって1円でも多く稼いでもらってください。シングルや共働きの場合は自分の収入も上げるように努力する。もしパートで働くときは厚生年金に加入できる仕事を選ぶことが肝心です」
【2】可能な限り長く働く!
「年金は受給開始年齢を遅らせれば遅らせるほど受給額がアップします。夫には最低70歳まで、できれば75歳まで働いてもらうようあなたから働きかけてください。そしてあなた自身も最短でも65歳までは働く覚悟が必要です」
【3】年金受給開始時期を遅らせる!
「いまの年金制度は、年金受給開始を65歳から70歳まで遅らせる(繰下げ受給)ことにより、42%受給額が増える仕組みになっています。70歳まで働き、受給開始を遅らせて夫婦2人で節約をすれば、老齢厚生年金だけで生活することがほぼ可能です」
貯金は使えば減るが、公的年金は確実に国から支払われる老後生活の“減らない財布”だ。
「妻のほうが長生きすることを前提で考えれば、老後はなるべく夫の収入や年金を頼りに生活して妻の受給開始を遅らせる。それが、妻1人になったときの受給額を最大化させる最良の備え方でしょう」
【PROFILE】
長尾義弘
ファイナンシャル・プランナー。