夏のむくみ対策は食事から…アボカド、しょうがで水出し&代謝促進を
いまのうちから対策を講じておきたいところだが、石原先生はまず食材の栄養素を活用することを推奨する。
「むくみを解消する代表的な成分がカリウムです。カリウムには水分を体外に排出する働きがあり、夏野菜にはカリウムが含まれているものが多くあります」
きゅうり、とうもろこしなどがその代表例だ。ほかにも、ほうれん草や里いも、バナナ、落花生(ナッツ類)、ワカメ(海藻類)などにカリウムが豊富に含まれる。意外な食材はアボカド。アボカドにはバナナの約2倍ものカリウムが含まれているのだそう。
「気をつけてほしいのは、カリウムは水分に溶け出しやすいという性質がある点。食材をそのまま丸ごと食べる場合はいいのですが、調理したものを食べるときは、栄養分を取りこぼさないように汁まで飲み干すようにしましょう」
血流を促進して代謝を上げる食材には、カプサイシンなどの辛み成分を含んだものがある。
「しょうがやとうがらし、わさびなどに含まれる辛み成分はそれぞれ異なりますが、いずれも血流を促し、代謝をアップさせる働きがあります。たまねぎなど、ねぎ類に含まれるアリシンにも血流促進作用がありますから、積極的に取りたいですね」