2022年7月7日 11:00
冷たい血液を全身へ…熱中症予防に「手のひら・足の裏を冷やす」
室内にいても熱中症になってしまうことはある。エアコンは必ず使うこと、と三宅先生は忠告する。 「冷たい風が苦手だという人は、扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用しましょう。冷気が直接肌に当たるのを防ぎ、空気が攪拌されて、部屋全体を冷やすことができます」(三宅先生)
また、マスク生活も熱中症のリスクを高める要因のひとつともいわれている。
「がんばって呼吸をしようとするのは、運動をするのと同様に体内に熱を作ります。その熱は、本来顔の毛細血管が広がることで放熱されるところを、マスクをしていると熱がこもりやすくなってしまいます。外に出たら、状況に応じてマスクを外して深呼吸をしましょう」(三宅先生)
ふだんから熱中症を防ぐためには、外出時も「首を冷やすのが重要」と語るのは、天気痛ドクターで、愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生。佐藤先生は、外に出るときは常にハンディーファン(小型扇風機)とタオル、水、塩アメを携帯するという。
「タオルを水で濡らして首に巻き、ハンディーファンで首を冷やすと、冷感が得られ、体温の上昇を抑えることができます。首を通る頸動脈の上を濡れタオルで覆うと効果的です。