生ホタテ+イクラ、さつまいも+大豆にも落とし穴が「栄養取りこぼす食べ合わせ」
食卓に頻繁に登場する組み合わせにも注意を要するものが…(写真:アフロ)
「人間関係に相性があるように、食材同士にもまた“合う、合わない”があります。食材の栄養価値を高める組み合わせもあれば、反対に相殺してしまうケースもあるのです」
こう話すのは、食材の相性について長年研究をしている栄養学博士の白鳥早奈英さんだ。
健康のためにと栄養価の高い食材を意識的に取っていても、一緒に食べる食材によってはその効果が打ち消されてしまったり、さらには不調を招く原因となってしまうこともある。
寒さが本格的になる時季を前に、栄養素をムダにしないためのポイントを押さえておきたいところだ。ここでは、これからの季節、食卓に登場する機会の多い食材について、注意すべき組み合わせを白鳥さんに教えてもらった。
冬に旬を迎えるホタテやカニなどの魚介類を例に見てみよう。
「イワシやサバ、サンマなどの青魚はDHAやEPAを多く含んでおり、脳の若さを保つためにも積極的に取りたい食材ですが、エビと組み合わせると栄養の吸収効率が落ちてしまいます。生ホタテとイクラの組み合わせも、大切なビタミンB₁を破壊してしまうというもったいない組み合わせです。