ビューティ情報『米大学の研究で判明「嗅覚の衰えが認知症の予兆である可能性」』

2022年12月25日 06:00

米大学の研究で判明「嗅覚の衰えが認知症の予兆である可能性」

「視覚や聴覚などが受けた情報は脳の複数の部位を経て中枢に伝わりますが、嗅覚は、においを感じた嗅覚神経から記憶をつかさどる海馬にダイレクトに伝わります。それだけ近い関係にあることから、認知症で起こり始めた脳の病変が、嗅覚に及ぶと考えられています。また何かのにおいを嗅いだ瞬間に、過去の記憶が鮮明によみがえってきたという経験は誰にでもあります。このとき古い記憶を貯蔵する脳の大脳皮質から引き出されます。嗅ぐ力が低下することで、記憶を呼び起こす働きも低下してしまうのです」(三輪先生、以下同)

■においの変化で“認知症の芽”を早期発見

嗅覚低下は脳の異常を知らせるサインだが、それに気づかないケースが多いという。

「視力や聴力が低下した場合、新聞の字がかすんだりテレビの音が聞こえづらくなったりと日常生活が不便になり、すぐに自覚することができます。しかし、においはふだんから意識することが少ないため、嗅覚が鈍くなっても気づきにくいのです。同じにおいを嗅ぎ続けていると慣れてしまい、そのにおいを感じなくなったり、非常に弱く感じたりするように、においに対して順応性があることも嗅覚の衰えを自覚しにくい要因です」

関連記事
新着ビューティまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.