2022年12月27日 11:00
“推し活”で脳が若返る! 新年は「ワクワクの多い毎日」を【脳医学の権威が解説】
と考えるのではなく、自分にとって楽しいことを見つけて実行すればいいのです。「ワクワクすること」は、知りたい、やってみたい、行ってみたいなど、さまざまなことに興味を持つ「知的好奇心」です。東北大学加齢医学研究所では、約400人の脳を8年にわたり観察し、脳がどのように変化するのかを調査しました。その結果、知的好奇心のレベルが高い人ほど、加齢によって進む脳の萎縮が少ないことがわかりました。仕事が趣味という人もいるでしょうが、趣味とは「仕事ではなく、個人が楽しんですること」。
おしゃれをして外に出かける機会が増えたり、体を動かしたり、仲間と会って会話を楽しむだけで、脳を刺激する要素がたくさん出てきます。
すでに趣味がある人はそのまま続けましょう。趣味がない人は「イチから始めるのは億劫だ」と思わないで、昔やりたかったことにチャレンジするのもいいでしょう。
最近ブームの“推し活”も効果的ですし、熱中して取り組める趣味は、脳の若さを保つためにも大切なことなのです。
【PROFILE】
瀧靖之
東北大学加齢医学研究所機能が増医学研究分野教授。16万人を超える脳のMRI画像を読影、解析し、多くの論文を発表。脳の発達や加齢のメカニズムの解明に取り組んでいる
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