2023年4月7日 06:00
女性ががんで「死なない県」1位滋賀の特性は?「死ぬ県」1位は病院嫌いな北国
(写真:PIXTA)
日本人の2人に1人がなるがん。死亡率は下がってきているものの、実は「死にやすい県」と「死ににくい県」があるという。がんで死なないためにはどうすればいいのか、それぞれの県の傾向から分析してみた。
3月28日に政府が閣議決定した国のがん対策の指針となる「第4期がん対策推進基本計画」。そこには、「予防」「医療」とともに重要課題として「がんとの共生」が盛り込まれている。
日本人の2人に1人がかかるがんだが、共に生きる時代が近づいているようだ。国立がん研究センターの松田智大がん対策研究所部長が語る。
「’21年の男女合わせた75歳未満のがん死亡率は10万人あたり67・4人。
’11年では83・1人ですから15以上も減少しています。胃がんや肝臓がんの患者数が激減していること、さらには体への負担が少ない内視鏡手術の増加、新しい薬が出たことが好影響。さらにほかの病気がなく基礎体力のある元気な中高年、高齢者が増えたことも、がんの死亡率を下げた要因です」
だからといって、“がんで死なない”と油断はできない。
「がんの死亡率は低下してきてはいますが、依然として各都道府県の間で顕著な差があるのです」