専門医が実践している「心臓のトラブルを防ぐ食習慣」
「“ベジファースト”で血糖値を急激に上昇させないようにすることも大事です。ランチは今もコンビニで済ませることも多いのですが、豆類や肉といったタンパク質とサラダが中心です。ドレッシングなど調味料も、塩分を取りすぎないように心がけています。ごはんを抜くといった極端なダイエットはNGです。朝食を抜くと、午前中に空腹感からイライラして交感神経が高まってしまいます。さらに、昼食後の血糖値の急上昇を招いて太りやすくなり心臓にもよくありません」
“何を食べるか”においては、心臓を元気にする“スター成分”を含む食材を中心に、食事の内容を見直していくとよいと池谷院長はアドバイスする。たとえば、昼は菓子パン、「小腹が減った」と言ってはスナック菓子をつまみ、3時のおやつにはショートケーキ……と、甘いものばかり食べている人は、スナック菓子の代わりにチーズ、3時のおやつにはショートケーキではなく高血糖を防ぐ高カカオチョコレートを選ぶ、といったように中身を変えるところからスタートしよう。「菓子パンやショートケーキ、スナック菓子に使われるマーガリンやショートニングなどを製造する過程でできる『トランス脂肪酸』という物質は、動脈硬化の原因といわれています。