専門医が実践している「心臓のトラブルを防ぐ食習慣」
トランス脂肪酸が含まれる食材の代わりに、LTP(ラクトトリペプチド)、リコピン、スルフォラファンなど“抗酸化作用”が強い食品を積極的に取るようにすると、血管内皮細胞を正常に保ち、末梢血管をしなやかに開いて、高めの血圧を下げる効果を得ることができます。
心臓に負担をかけてしまう食べ物から、心臓の若さを保つ食べ物にシフトしていくことが、100歳まで働いてくれる心臓をつくる一歩になるのです」
夕食にはサバやアジなどを使った魚料理がおすすめ。サバ缶とトマトソースを10分煮込むと“最強の心臓強化食”のできあがりだ。
「サバやアジなどの青魚に含まれるオメガ3系不飽和脂肪酸『EPA』『DHA』は、末梢血管をしなやかに開き、血小板の活性を抑えて血液をサラサラにして、血流をよくしてくれる働きがあります。赤い色素の『リコピン』にはβカロテンの2倍、ビタミンEの約100倍といわれるほど非常に強い抗酸化作用があります。この2つの食材を組み合わせた料理は優れた“心臓強化食”になります」
もちろん食習慣だけでなく、十分な睡眠を取るといった規則正しい生活が基本。心臓に負担がかからないようにストレスをためないことも大切なポイントだ。