2023年5月10日 15:50
放っておいたままではお金がおりないことも! ガン保険の落とし穴
こうした“危ないガン保険”の例はほかにもある。
■ケース4:自由診療の治療費は保障の対象外
「男性Dさん(56)は膵臓ガンと診断を受け、ガン保険を受け取り、つらい抗ガン剤治療を乗り越えて元気になりました。ところが2年後、肝臓、リンパ節に転移しているのがわかり、医師から最新のホルモン剤治療を勧められたのです。この治療は自由診療で自己負担は100万円を超えるとのこと。Cさんが再度、ガン保険の会社に連絡すると『自由診療は保障の対象外』という回答に愕然。近年は自由診療に対応した特約のあるガン保険も増えているので、それに加入していれば、安心して自由診療が受けられたのにと後悔していました」
このように、いざというとき、肝心の保険金が支払われないという事態を防ぐためにどのような注意が必要なのだろうか。
「今加入しているガン保険の保障の範囲を再確認してください。
【1】診断給付金が無制限に出るのか
【2】毎月給付金が受け取れる抗ガン剤治療給付金、放射線治療給付金があるのか
【3】自由診療、患者申出療養などに対応しているのか
【4】ステージ0のガン(上皮内新生物)の保障はあるのか
【5】通院給付金は付いているのか
今は医療の進歩から、ガンになっても共生して長生きを目指す時代。