2023年6月8日 15:50
多くの人が知らない「6、7月の熱帯夜」の恐怖…心筋梗塞、脳梗塞など死亡リスクが増加!
を分泌し、血管の緊張状態を和らげようとするという。
「ストレスが多い生活を過ごしていると、副腎の機能が追いつかず疲弊してしまい、抗ストレスホルモンが作られにくくなります。 そんな状態で熱帯夜のような過度なストレスがかかると、血管がけいれんを起こしてしまうのです」(杉岡先生)
熱帯夜が予想されるときは、就寝までにストレスをリセットしておく習慣が重要だという。
「日ごろからイライラしないような生活をすればいいのですが、生きていればストレスがたまるのは当たり前です。
夕方以降は、入浴やアロマテラピーなどリラックスできる時間を過ごして、自律神経のなかでも休息モードの副交感神経の働きを高めておくことで、抗ストレスホルモンが分泌されやすい状態を作っておきましょう。そうすれば、熱帯夜による血管へのストレスも軽減されるのです」(杉岡先生)
また、血管の病気以外にも、呼吸器疾患、肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、ぜんそく、腎臓病などによる死亡も熱帯夜と深く関係する。
「寝苦しさからくる睡眠の質の低下により、免疫力が下がっていることが考えられます。感染症にかかりやすくなったり、持病が悪化することで死亡率が上がるのです」