男性の「座りション」の普及と「尿モレ」の関係について専門医に話を聞いてみた
(写真:アフロ)
用を済ませてトイレを出たとき、股間にツーッと何かが垂れていく感覚が……。ズボンを見ると、ジワ〜とシミが!
男性の「排尿後の尿もれ」(以下、尿もれ)は、ある程度の年齢以上になると誰もが経験する症状と思われるが、現在、男性用の尿もれパッドのテレビCMがゴールデンタイムでもさかんに流れているように、若い世代にも増えているようだ。
そこで気になるのが、生活用品メーカーのライオンが行った2年前の調査。
20〜60代の男性1,500人を対象にした調査では、便座に座っておしっこをする「座りション」の男性が60.1%にのぼった。
「座りション」に変更した理由では《尿ハネでトイレが汚れる》《掃除をする妻の気持ちを考えて》などがあるようだ。
とくに、子どもの頃から、座りスタイルで用を足している「座りション派」は、20代は25.7%。4人に1人は、便座に座ってオシッコをすることが「当たり前」なのだ。
そうすると、座りションの普及と尿もれには何らかの関係があるのではないだろうか。
専門医に話を聞いてみた。
「まず尿もれは『排尿後尿滴下』といい、尿道に残った尿がうまく出し切れずに、出てしまうことです。