男性の「座りション」の普及と「尿モレ」の関係について専門医に話を聞いてみた
陰茎(ペニス)の先端からオシッコを貯める膀胱まで続く尿道の途中、骨盤に入ったあたりに『外道尿括約筋』というオシッコを我慢する筋肉があります。
この筋肉よりも奥(膀胱側)の尿道に残っている尿がもれるわけではありません。
尿もれとは『外道尿括約筋』よりも前に残った尿が、用を足した後にズボンにしまったあとにツーッと垂れてくるのです」
そう語るのは「おき泌尿器科クリニック」(大阪府富田林市)の沖貴士院長。
「排尿後の尿もれが起きる要因のひとつは加齢による『前立腺トラブル』。尿が膀胱から出てすぐの場所にあるのが前立腺です。この前立腺の中を尿の通り道の尿道が陰茎の先端まで通っています。前立腺は年をとるにつれてだんだん大きくなり尿道を圧迫します。
オシッコの勢いが弱くなることで、尿が尿道に残ってしまうのです。
また、若い人でも、たとえば、映画の前にトイレを済ませておこうなど、日常生活の各ポイント(〜の前に)で用を足す習慣があるなど頻回にトイレに行く人は、尿の量が貯まる前にオシッコをするため、勢いが足りなくなります。その結果、トイレのあとに、ツーッといくことがあります」(沖院長・以下同)
オシッコの勢いと尿もれは深い関係があるようだが、確かに、周りに聞いてみると「座りション」