「乾いたタオルで汗を拭く」「制汗剤を多用」…夏のニオイの元「皮膚ガス」発生にご用心
(関根教授・以下同)
こうしたさまざまな要因をひっくるめて、“汗くさい”と感じるという。
においは、食生活や生活環境、遺伝による体質によって微妙に変わってくる。
特に、夏休みにはBBQやビアガーデンなどで、香辛料の強い肉料理やアルコールなどをたくさん取る機会が増えてくるので、汗をたくさんかいた後の“対策”を怠らないようにしたい。ところが、間違った対策でさらににおいを助長しているケースがあるという。
そこで関根教授に、夏本番にやりがちな汗対策のNG習慣を教えてもらった。
■よかれと思ってする対策が「においのもと」
【NG習慣1】乾いたハンカチやタオルで汗を拭く
ハンカチやタオルで汗を拭くとき、乾いたハンカチやタオルで汗を拭くとかえって発汗量が増えてしまう可能性があるという。
「汗はもともと体を冷やすためにかきます。水分が皮膚の上で蒸発するときに気化熱が必要となり、肌からその熱を奪うため、体温が下がり平熱に保つことができるのです。
乾いた布で汗を拭くと、水分がなくなるので体が冷えず、余計に発汗が促されてしまいます。ウエットシートなどぬれたもので肌を湿らせて汗を拭くといいでしょう」