美肌効果は抜群だけど──毎日干し柿が実は危険。腸閉塞の可能性も
腸に穴が開き、膵液や細菌が漏れ出して腹膜炎を起こせば、命にも関わります」
甘く見てはいけない柿胃石は、どのように見つけられるのか。
「判別方法としてはCTなどもありますが、最も確実なのは胃カメラで直接見ることです。症状を起こすような2cmを超える大きさの柿胃石となれば、内視鏡などで取り出すことは困難です」
柿は1日1個まで食べすぎ厳禁 そこで注目されているのがコーラ療法。’08年、日本消化器内視鏡学会雑誌では、『コカ・コーラによる溶解療法が有効であった柿胃石の1例』と題した論文が掲載されている。
報告によると、干し柿(つるし柿)を6個食べた後に症状を訴えた男性が、入院中、コカ・コーラ500ミリリットルを1日に2回飲んだり、12時間かけてチューブでコーラ3リットルを胃に注入するなどして、5cmあった胃石を軟化させ、徐々に小さくして、消失させたのだという。
「去年には中国から“コーラ療法”の報告がありました。おそらくコーラに含まれるシュワシュワとした炭酸によって、石を壊したのだと思います。ただ、注意しておきたいのは、柿を食べて腹痛が起きた場合、自己判断でコーラを飲まないこと。
崩れた石が腸に流れ込み腸閉塞になる可能性もあるので、あくまで医師の診断のもとで行う治療です」