専門医に聞いた“花粉症を楽にする”小技6 「鼻づまり感じたら鼻歌」「薬指の先を揉む」
レベルが、安静時に比べて15倍も増えた。
「NOは鼻の粘膜の血行をよくして、粘膜についた異物を外へ運び出す繊毛の働きをよくしてくれます。花粉や細菌、ウイルスなどの侵入を防ぐ能力がハミングによって上がると考えられます。
また論文と別に、フランスの耳鼻科医・トマティス博士によれば、高い周波数ほど頭頸部に響きやすいといいます。ハミングをするなら、少し高音の歌が効果的かもしれませんね」(北西先生、以下同)
鼻がむずむずするなど、鼻づまりの兆候を感じたら、日ごろの家事の合間に鼻歌をしてみるのがいいかもしれない。おすすめは、松田聖子の『青い珊瑚礁』や広瀬香美の『ロマンスの神様』、クリスタルキングの『大都会』など、高音のパートのある曲だ。
■鼻がむずむずしたらごま油点鼻
インドやスリランカに伝わる伝統医療・アーユルヴェーダでは、ナスヤというオイル点鼻が有名だという。
「焙煎する前の、透明に近く匂いも気にならない太白ごま油、馬油などを鼻腔内に数滴滴下、もしくは綿棒にオイルを含ませて鼻腔の入口に塗布することで、粘膜の状態を改善したり、オイルが異物をキャッチして、粘膜への抗原侵入を防げます。
また花粉が破裂すると、粒子の小さなアレルゲン物質が飛び散り症状を悪化させたり、肺のほうまで入り込んでいって咳を引き起こしますが、オイル点鼻はこうした“花粉爆発”を防止するのに有効だと思っています」