腕の筋力低下が足腰の衰えの呼び水に!寝たきり防ぐ「3・5指体操」
■歩く速度も姿勢も握力もすべて向上
「私は手指鍼をしているため、人前で手を見せることが多いのですが、70歳を過ぎたあたりから、手のシワが目立つようになり、手を見せるのが恥ずかしく感じるようになっていました。そこで手指のストレッチ“3・5指体操”を毎日実践していたのです」
両手の5本の指と手のひらをめいっぱい広げることで、手のハリを取り戻そうと始めた“3・5指体操”だったが、毎日続けているうちに、思わぬ副次的効果に気づいたのだそう。
「歩く速度が速くなったのです。それまでは娘や孫と一緒に出かけると、私はいつも後ろを歩いていたのですが、いつの間にかみんなの前を歩いて、みんなを待つようになっていたのです」
さらに以前より長い距離を歩いても、それほど疲れを感じなくなったことにも気づいたのだという。忙しい松岡さんがこの間に特に心がけて行っていたことは3・5指体操だけ。指の股をしっかりと開くように5本の指と手のひらをしっかり伸ばしていたら、いつの間にか、全身の骨格が整えられ、足に筋肉がついてきたというのだ。「手の股の部分は股関節と対応していますから、手指を開いて伸ばすことで股関節まで開くようになったのだと思われます。