首の後ろの隙間を埋めるのが枕の役目……12cmじゃ高すぎる!「殿様枕」で脳卒中リスク
その「個々の最適な寝姿勢」の目安は、「立った姿勢を横に倒した姿勢が理想的」だという。
「背中を壁に当て直立した姿勢では、横から見ると、首の後ろと腰の部分に隙間が空くと思います。その首の後ろの隙間部分を埋めるのが枕の役目で、その隙間を埋められるだけの高さが、あおむけ寝に必要な枕の高さです」(森さん)
枕が高すぎる場合は、「血行不良、肩こり、首のシワ、いびきの原因にもなる」そうだ。
今回の田中先生の研究発表は、そこに「特発性椎骨動脈解離の発症リスク」が加わることになる。
「寝るときは枕に頭だけをのせるのではなく、肩口が当たるくらいまで引き寄せて寝ることで、負担がかかりにくくなります」(森さん)
さらに、横向き寝の際の高さも考慮すべきと説明してくれた。
「横向き寝の場合、横から見て、頭から首の骨、背骨までが真っすぐになる高さの枕を選びましょう。あおむけに比べて肩幅の分がありますので、より枕の高さが必要になります。横向き寝を想定して、真ん中に比べて左右両側が高めに設計されている枕もあるんですよ」
■真っすぐ目の前に天井が見える高さが◎
また西川では、個人のニーズに沿う枕として「nishikawaのオーダーまくら」