黄土色の尿、乾いた脇の下…梅雨から要注意の熱中症!医師が教える“脱水のサイン”
ちなみにスポーツ飲料など、砂糖が加えられている飲料はおすすめしないと関根先生は言う。
「スポーツ飲料は塩分だけでなく糖分を多く含んでいます。糖分を含んだ飲み物は、胃腸の中に水分が引き込まれて、より脱水症状を招きかねません」
アルコール飲料には利尿作用があり、本人が気づかないうちに脱水症状を招くこともあるため、BBQや海水浴場など屋外での飲酒時には注意が必要だ。
■体の各所に現れる脱水の印を見逃さないこと
そんな脱水症状を未然に防ぐために、ぜひ知っておきたいのがセルフチェックの方法。関根先生に自宅でできるセルフチェックの方法をいくつか教えてもらった。
「脱水症状になると最初に現れるのが粘膜の渇きです。口の中が乾燥している、目が渇いている感じがするときは体の水分が不足してきているサインです。同時に脇の下も人間の体の水分と関係する部位で、常にしっとりしているはずなのですが、脱水症状になると脇の下が乾いてきます」
次に、鎖骨の下あたりにある皮膚を3秒ほどつまんで離す方法。
「皮膚が元に戻るのに3秒以上かかるようであれば、皮膚のハリの低下がみられる脱水症状のサイン。手の甲の皮膚をつまむ方法もありますが、手より太ももや鎖骨下の皮膚のほうが、正確性が高いです」