2013年6月27日 12:00
ポーラ化成、肌老化の仕組みを解明!改善効果をもつ素材も発見
肌のしわやハリ・弾力のなさの引き金はここにあった!ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は24日、年齢を重ねることで、真皮線維芽細胞がもつ代謝システムである「オートファジーサイクル」が停滞することを発見、これが“肌老化”につながる仕組みであることを見出した。さらにこの「オートファジーサイクル」の停滞を改善する作用をもつ素材も発見したという。
オートファジーサイクルは、細胞がもつ代謝システムの1つで、細胞のなかで古くなったタンパク質やミトコンドリアなど、不要なものを膜で隔離した後、膜内部の包みこまれたものを分解し、再生のための原料を供給している。今回の同社の研究では、加齢によりこの働きが停滞すると、不要物を包み込んだ膜構造物が細胞内に蓄積するほか、コラーゲンなどの真皮を作る成分の産生低下を引き起こすことが判明。さらにエネルギー産生に必要なニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの産生も低下させることが分かったそうだ。
このオートファジーサイクルのはたらきに関しては、近年、がんやアルツハイマー病などの疾患との関連が示唆され、注目度の高い研究領域となっているが、肌のハリや弾力、しわとの関連など、美肌をキープするうえでも重要な働きをしていると考えられるという。