ルネスタの効果と副作用【不眠症で眠れないあなたの睡眠薬辞典】
高齢者、肝機能不全者、腎機能障害は初期量を1mgに設定します。
■副作用や注意点
ルネスタの承認時までに国内の臨床試験で1mg、2mg 又は 3mg を投与された不眠症患者 325 例中、副作用が報告されたのは 156 例(48.0%)で、
主な副作用は、
- 味覚異常(36.3%)
- 傾眠(強い眠気を感じて、うとうとする状態)(3.7%)
でした。
また、外国で実施された臨床試験で1mg、2mg 又は 3mgを投与された原発性不眠症患者 1637 例中、副作用が報告されたのは 819 例(50.0%)であり、主な副作用は、
- 味覚異常(21.0%)
- 頭痛(10.7%)
- 傾眠(強い眠気を感じて、うとうとする状態)(7.8%)
- 浮動性めまい(5.1%)
でした。
急性狭隅角緑内障患者への投与は眼圧上昇の危険があり禁忌です。
ルネスタは筋弛緩作用を有するため、重症筋無力症患者への投与は禁忌です。
肺性心、肺気腫、気管支喘息、脳血管障害急性期などで呼吸機能が低下している患者への投与は炭酸ガスナルコーシス(高炭酸ガス血症により意識障害などを伴う病態)を起こす危険があり、原則禁忌です。