「がんばるお父さん」はもう古い!? 睡眠キャンペーンからわかること
精神的な問題はなかなか自覚しにくく、また人に相談しにくいことですが、「不眠」は比較的自覚も相談もしやすいものです。
そこで「お父さん、眠れてる?」というキャッチコピーを発信し、不眠にフォーカスさせることで、中高年男性が自殺に至るような状況にまで追い込まれないように、自分自身やその家族が精神的な落ち込みを早期に発見できるようにする、というのがこの睡眠キャンペーンの狙いとなっています。
睡眠時間を削るリスク
睡眠障害の中でも今、多くの人の間で深刻になっているといわれているのが「睡眠不足症候群」です。夜の不眠によって、日中に過度の眠気に襲われたり、集中力や活力が低下したりしてしまいます。
現代人の生活では、24時間営業のコンビニエンスストアのような、サービス業に勤務する人たちの交代勤務の不眠についても問題視されています。
昼夜逆転した状況では、質の高い睡眠がとれないだけでなく、生体リズムが崩れ、ホルモンの分泌も不活発になることから、病気になりやすくなるといわれています。体だけでなく、精神面の不調も回復してくれる睡眠。決しておろそかにはできません。
日本人はやりたいことがあるときに、一番に睡眠時間を削りがちだといわれています。