「世界と日本」仕事中の眠気への対処方法に違いあり!
それは、その仮眠の取り方にあります。
日本において、仕事中によくあるのは、仕事の手を動かしながら、ちょっとうとうとしてしまったというケースです。そんなときは、居眠りしていたことに気づき、すぐに仕事に戻ることでしょう。
そしてしばらくして睡魔が襲ってきて、またうとうと。つまり仕事をしながらの仮眠ということになります。一方、北米やオーストラリア、北欧などでは、このような仮眠の取り方はしないのだそうです。
管理された時間内で仮眠を取るときも、他の物事の進め方と同じように、もっぱら引きこもって眠り、その後、仕事に戻るといいます。
仮眠も仕事も同時進行の日本
このような物事の処理方法の違いから、欧米の仮眠は「モノクロニック睡眠」、日本の仮眠は「ポリクロニック睡眠」と区別することができます。
モノクロニックとは、物事や仕事を一つずつ処理していく方式で、活動ごとに行う時間が割り当てられる方式です。それぞれの活動において時間厳守が要求されます。
一方、同時に複数の活動を行う日本に根付いているようなポリクロニック社会では、いつも「~しながら」が当たり前の世界です。同時にいくつかの仕事を片付け、必要であればいつでも仕事を中断するという特徴があります。