前頭前野とは、ちょうどおでこの裏側にあるところ。人間の大脳皮質の約30%を占める非常に大きな領域のことをいいます。
思考、行動抑制、コミュニケーション、意思決定、情動の制御、記憶のコントロール、意識・注意を集中する・注意を分散するなどの働きをするところです。
一方、複雑な計算をしているとき、何かを一生懸命考えているときには、前頭前野はそれほど活発化していないのだそう。
やはり計算は単純計算がいいようです。また音読と計算は、速くすればするほど脳が活性化することが分かっています。
仕事中の眠気対策として
この脳の活性化についての研究結果を、社会人の生活に役立てる術として捉えれば、「眠気を覚ます方法」として応用することができそうです。
例えば、寝起きの朝に読む新聞を声に出して読んでみる、簡単な計算をしてみることで、脳が活性化されて仕事にもいい影響がでるのではないでしょうか。
また、何か資格取得や仕事にまつわる勉強を朝にする際にも、効率アップが期待できます。そして毎日の昼過ぎに眠くなってくる頃にも、音読や簡単な計算を試すことができそうです。
音読や計算以外にも、親しい人とコミュニケーションをしているときも脳の前頭前野が活性化することが分かっています。