睡眠中も同様で、発汗を続けながらさらに体温を下げ、最低体温に達した後、上昇に転じ、目覚めに向かっていきます。
――「体が冷える」というと体温が下がっているように感じますが、これもそうではないのでしょうか?
三橋はい、それは皮膚表面の血管が収縮して深部の熱を放出できていない状態です。そのため、深部体温が下がらずなかなか眠りにつけなくなってしまうのです。
体温を下げるためには、3つの首を温めることが重要
――冷えを予防するにはどうしたらよいのでしょうか。
三橋重要なのは、「おなか」と「3つの首(首・手首・足首)」を温めること。臓器が集まるおなかはいうまでもなく人間の体の中で重要な部分。そして「3つの首」の皮膚の表面には太い血管が走っています。「内臓」と「血液」を温めれば、手や足の先まで血行がよくなり、ポカポカと温まってきます。
――この部分を優先して温めた方がよいのでしょうか。
三橋その方が、効率よく温まります。エアコンや布団だけでは、体の部分的な温度は調整しづらいので、腹巻やレッグウォーマーなど直接身に着けるアイテムを使うとよいでしょう。ただ、手足の先は、体温を下げるために熱を放出する場所ですから寝るときは覆わない方がよいですね。