「朝食」の食べ方で、体調と仕事のパフォーマンスが変わる!?
Q朝食をとるのにベストなタイミングや、摂取した方がよい食品などがありますか?
A朝食は、主時計と末梢時計を同調させるために起床後2時間以内には摂取するのが理想的です。2つの時計をうまく連動させましょう。また、たんぱく質が豊富な食品、とくに「トリプトファン」というアミノ酸を多く含むものを多く摂取するとよいでしょう。
トリプトファンは、日中は覚醒を助けるセロトニンという神経伝達物質となり、夜になると睡眠を促すホルモンであるメラトニンに変わり、昼夜にわたってボディクロックの機能をサポートしてくれます。
トリプトファンが多く含まれる物質は味噌汁、納豆、豆腐、魚など。これ以外の食品にも含まれているのであまり神経質になる必要はありませんが、朝食は和食中心の方がベターといえるでしょうね。
————————————————————————————————————————-
久留米大学医学部環境医学講座 助教
ボディクロック研究会研究会員
松本悠貴 先生
長崎県長崎市出身。産業保健の立場から働く人の健康と睡眠を考える。
日頃の睡眠習慣がからだの健康、こころの健康、労働現場における事故や生産性から対人関係の問題まで多岐に渡り関わっていることを労働者に伝え、健康指導を行う。