運動に『ベストな時間帯』と運動『してはいけない時間帯』
スポーツをした日の夜は、ぐっすり快眠・・・という経験は誰にでもありますよね。「運動」と「睡眠」は、とても親和性の高い関係にあります。しかし、両者とボディクロック(体内時計)の関係を正しく理解していないと、運動が不眠を招いてしまう場合もあります。
運動と睡眠、ボディクロックについて、ボディクロック研究会会員で「3D睡眠診断」の開発者でもある、久留米大学医学部環境医学講座助教・松本悠貴先生にお聞きしました。
Q運動の時間帯によって、睡眠の質が変わってくるのですか?
Aはい。ボディクロックのメカニズムからは、夜更かしをしないことが前提となりますが、就寝の2時間くらい前に運動をすることが睡眠にとって理想的ですね。
ヒトの体温リズムは19時前後に最も高くなり、その後下がり始めてある程度下がってくると眠気を催すようになります。従って運動後の体温の低下が通常の体温リズムの低下と重なり入眠がスムーズになります。
Q運動にふさわしくない時間帯もあるのでしょうか。
A健康リスクの観点から最も避けたいのは、起床直後、朝食前の運動です。起床直後は、体が覚醒するために交感神経が優位になり睡眠時に比べて血圧が急上昇します。