の形でデータが蓄積されていきます。
データが蓄積されていくごとに、今の自分の脳波の状態によって、自動的にふさわしい適切な選曲がなされたり、なりたい脳波になれる楽曲を自分で選んだりすることができます。睡眠についていえば、リラックスした安静・癒しの状態である「α波」の値の高かった楽曲を意図的に選ぶことで、より確実性の高い睡眠導入効果が得られるというわけです。
自分の脳波で作られた音楽が治療薬に
WIREDの2002年の記事では、脳波を音楽に変えた「脳波音楽」を不眠症患者に聴かせることで症状を改善するカナダのトロント大学の研究について書かれています。
脳波音楽は、コンピューター処理で脳波記録を音楽に変化したものなので、美しい音色とは限らないのだそう。ときには、不協和音のような音になることもあるようですが、睡眠時には非常に効果があるのだそうです。
実験結果でも、ぐっすり眠ることができ、夜中に目を覚ます回数も大幅に減ることが報告されています。不眠症薬などへの依存を防ぐ意味でも、この脳波音楽は有望だといわれています。
これからは、睡眠に最適な脳波を誘導する音楽を、個々人が意図的に選んでいくことで、熟睡状態を手に入れる時代になるのかもしれませんね。
Photo by Dick Vos
健常高齢者に対するグアーガム分解物の最新研究結果 認知機能および睡眠の質を向上、気分にも好影響の可能性