虫歯に「なる」、「ならない」を決める3つのルール! あなたの「唾液」は大丈夫?【カラダジム】
多くの人が悩まされる「虫歯」。実は、虫歯になりにくい、なりやすいを決めるポイントがあるのです!虫歯のメカニズムと虫歯を防ぐために気を付けるべきことを日本大学歯学部教授・宮崎真至先生にお聞きしました。
知られざる“唾液のパワー”とは
――虫歯と唾液の関係について教えてください。
加齢や花粉症の薬などの影響で、唾液が出にくくなると、虫歯のリスクが高くなります。また、唾液が少なくなると、食べ物が飲み込みにくいなどの弊害も出てきます。唾液は重要なのです。
歯を守ってくれる一番の存在が唾液ですので、きちんとケアして虫歯予防につとめることが大事です。私たち専門家の間でも「唾液の力」と呼んで、その機能や効果にとても注目しています。
唾液が歯のミネラルを補給する
――唾液はどのように虫歯を防ぐのでしょうか
食事をすると、歯の表面に歯垢がつきます。歯にはもともと虫歯をつくるばい菌(主にミュータンス菌)が住んでいて、歯垢の中で酸をつくり、歯を溶かしてミネラル成分などを流出させてしまいます。これを「脱灰(だっかい)」といいます。
ただ、脱灰したとしても、唾液に含まれているミネラル分が再び歯の中に入り、歯は補修されます。