寝たのに寝不足? 睡眠時に呼吸が止まる「オンディーヌの呪い」
呼吸が止まって突然死!?オンディーヌの呪い
現在、日本人の1/4(潜在患者を含む)が睡眠時無呼吸症候群に該当する可能性があると言われています。実はこの病気、睡眠時無呼吸という病名が一般に広がる前から、ヨーロッパでは「オンディーヌの呪い」と称され、睡眠中に呼吸が止まって突然死する危険性が示唆されていました。由来は、オンディーヌの物語からです。
『水の精オンディーヌは、ハンサムな若者ハンスに恋をしてしまう。愛が真実でなくなったとき、相手の生命を奪い、自分の記憶も奪われるという約束のもと、不死の命と引き換えに人間になったオンディーヌ。
2人は結ばれ、仲睦まじく暮らすが、次第にハンスは他の女に目移りするようになる。ある日、いびきとともに、あられもない格好で他の女性を腕に抱いた夫の姿を発見する。
オンディーヌは怒りに震え、裏切り者に呪いの言葉を吐く。
「もしあなたが再び眠ることがあれば、あなたの息は奪われるだろう」と。』
この伝説から、「オンディーヌの呪い」という言い方が使われるようになりました。高いいびきといい、ハンスが中年男性であることといい、この病気の特徴をよく捉えていますね。
呪いを回避するには‥‥‥
睡眠時無呼吸症候群は危険な病気です。